みきの「楽屋レポートinヒロシマ」

= 広島公演の際に楽屋を訪れたみきさんからの報告 =

['98/5/31 last up date]


私がこの公演のことを知ったのは宮内さんからでした。バレンタインのお礼の手紙の中に「舞
台公演で五月中にお近くへ参ります」と書いてあったのです。でも、詳しいことがわからなかっ
たので宮内さんの後援会に手紙を出しました。私の母も観たいというのでそのことも書いておき
ました。

しばらくして後援会からスケジュールが送られてきました。しかしチケットの取り扱いはして
いないとのことなので、公演のある広島厚生年金会館や京唄子さんの事務所に電話で聞いてみま
した。すると、この度の地方公演は日本香堂という会社(お線香なら毎日香の会社です)の謝恩
観劇会のため、一般にはチケットが取れないと言われました。もう公演は観れないのだと思い、
後援会には「観れなくて残念です」と書いて知らせました。

それからずっと諦めていたのですが、5月19日 に女の人から電話がかかってきてから様子が変
わりました。

女性「こちら宮内洋ファンクラブ(後援会と同じらしい)ですが、広島公演のチケットが 2枚
用意できました。行かれますか?」
私 「(驚きながら)はい、行きます!」
女性「じゃあ 5月22日に楽屋の方まで11時30分に来て下さい。宮内にもそう伝えておきますか
ら」

楽屋に行ける!宮内さんに会える!夢みたいなことが現実に起こるものですね。宮内さんに会
うのは 2度目になりますが、それでもものすごく嬉しかったです。母に電話したら「(私の子供
たちが)気になるから留守番に行ってあげるよ。舞台観てても心配だし」と言うので結局一人で
行くことになりました。

5月22日。その日はとてもいい天気でした。広島厚生年金会館に着くと60歳以上の年輩の方が
多く並んでいました。しばらく時間をつぶしてから11時15分頃会館の事務所に行きました。

私 「すみません、宮内洋さんにお会いしたいのですが。11時30分に来るように言われたので
すが」

女の人が内線電話で確認した後すぐ近くの楽屋入り口のドアを開けてくれました。

女性「このエレベーターで地下に行ってください」

 楽屋が地下にあるとは知りませんでした。エレベーターから降りた後、よくわからなくてうろ
 うろしていたら一人の俳優さんらしい方が声をかけてくれました。

俳優「なにか用事?」
私 「宮内さんにお会いしたいのですが」
俳優「ああ宮内さんね。ついておいで」

 その人に連れていってもらい宮内さんの楽屋の前まで行きました。

「宮内さん、お客さんだよ」とさっきの人が言うと「はーい」と低い聞き覚えのある声がしま
した。中に入るとそこには紺の着物を着た人が立っていました。間違いなく本物の宮内さんです。

「こんにちは」軽く会釈をしました。「ああ、みきさんね」宮内さんは台の上に置いてあった
ものを取って「これがチケットでこっちが大阪公演のちらしです。チケットは、確かお母さんも
来られると手紙に書いてあったので 2枚あるけど、お母さんは?」と言われました。

私 「子供たちが小学生なので、母に留守番を頼みました」
宮内さん「来られると思っていたのですが・・・(しばらく考え込んで)とりあえずこれをあ
げます。もう一つは誰かにあげて下さい」

 私にチケットとちらしを手渡ししてくれると「12時に開演して 1時15分くらいから劇が始まり
 ます」といろいろ説明してくれました。

宮内さん「みきさんって、往復はがきで手紙をくれた方ですよね」
私 「はい、そうです」

もう 7年も前になりますが、宮内さんに最初、往復はがきでファンレターを出していました(
今でも時々)。 5年ほど前に初めて大阪でお会いした時も、宮内さんから「いつも往復はがきで
くれるのに、なかなか返事が出せなくてすみません」と言われました。また言われるなんて、よ
 っぽど印象が強かったのでしょうか?

「これ、広島のお酒です。よろしかったらどうぞ」持ってきたおみやげを渡しました。

宮内さん「(銘柄を見て)賀茂鶴ね・・・昨日飲んでました。」
私 「そうなんですか・・・」
宮内さん「ありがとう。いただきます」

と台の上に置かれました。

先ほどから他の俳優さんたちが同じ部屋で表みたいなのを書いていました。「宮内さーん」と
 呼ばれたので、宮内さんはその表に何かを書きに行かれました。しばらくして書き終わったらし
 くまた戻ってきました。

私 「今、お時間がありますか?」
宮内さん「これから挨拶に行って、メイクして服も着替えないといけないので 5分くらいしか
ありません」
私 「そうですか・・・」

本当はサインをもらったり写真を撮らせてもらいたかったのですが、忙しそうなので断念しま
した。すると宮内さんは「まあ、じっくり観て下さい」と手を差し出したので、握手をしました。
大きな温かい手でした。もう少しいたかったのですが、楽屋を後にしました。

会場の方に向かうとほとんどの人は中に入っていました。係りの人に先ほどもらったチケット
を見せると「これは宮内さんのだから席だけの提供です」と言われました。他の招待客は、弁当
やお茶、パンフレットなどをもらっていました。でも私は席だけでもすごくありがたかったです。

私の席は 2階だったので上にあがりました。会場内で食べられないようだったので、入り口付
近で近くのコンビニで買ったワッフルを食べてから入りました。席は 2階の一番前の真ん中でし
た。すごくよく見えました。いい席だったので感激していると12時になり、いよいよ始まりまし
た。

幕が上がるとスクリーンがあり、そこに毎日香のTVコマーシャルが流れました。しっかりして
 ますねえ。続いて日本香堂の専務の挨拶があり、それから 1時すぎまでコントや漫才、歌などの
 バラエティーショーがありました。休憩があって、この間に劇の出演者がお線香を売って歩いて
 いました。宮内さんもいたかどうかはよくわかりません。

1時25分から京唄子特別公演が始まりました。3時40分まで劇(第一幕と第二幕、その間に小さ
い休憩が入りました)があり、それから京唄子さんの踊りがあって 4時15分にフィナーレとなり
ました。

劇での宮内さんは、清水の次郎長の子分である大政という役でした。最初と最後のほうに登場
しました。京唄子さんが小さな方なので、並んでいるとさらに大きく見えました。劇の内容はち
ょっと控えますね。パンフレットがないので詳しく書けないんです。

宮内さんはもちろんかっこよかったのですが、京唄子さんの早変わりには驚きました。次郎長
親分、森の石松など一人 5役もこなしていました。それに踊りのほうでも曲が変わる度にすばや
く着替えて踊っていました。すばらしかったです。他の方もそれぞれいい持ち味を出していまし
た。

  広島公演が終わると、次の場所の豊岡まで 5時間半もかかって行くと聞きました。俳優(女優)
さんって、つくづく大変だと思います。

帰るときは京唄子さんが見送りに出て招待客にサインをしたりしていました。あのバイタリテ
ィーはどこから来るのか、ほんと見習いたいですね。

家に帰って、留守番をしていた母にチケットのことを話すと「ありがたいことです。私のため
に・・・」と感激していました。

なんか、まとまりのない報告ですけど、以上です。でも宮内さんや後援会のおかげでいい一日
を過ごすことができました。