【ひとりごと】

ひとりごと

= 自由気ままな雑文 =


浮気症?(2003/4/6)

  「浮気症」と書くとどうも語感がよろしくない(苦笑)。私の場合は「気が多い」とでも表現
 した方がぴったりするかも知れないのだが、とにかく私は好きな人が多い。この場合の「好きな
 人」は恋愛感情ではなくてあくまでも憧れの対象なのでそのほとんどは当然ながら芸能関係だが
 (二次元キャラ含(^^;)、思春期の入りっぱなだった中学生の頃は「好きな人」と言えば一度に
 10数人の名を羅列出来る程だった。近年、宮内さんにハマリ直しをしてからは「理性のタガがは
 ずれると自分がどれほど壊れるか」を身を持って体験したのであまり深追いしないようにはなっ
 たものの、彼らは今でもやはり気になる存在だったりする。テレビなどで活躍されている姿を見
 かけると嬉しくなるし、逆に若くして鬼籍に入られた方を見かけると涙ぐんでしまったりもする
 のだが、今回はそんな幼い頃の「心の恋人たち」への想いを書き連ねてみたい。

 【 タケカワユキヒデ 】

  「ゴダイゴ」のボーカル兼作曲家。最近はCMソングやお昼の番組でのコメンティターなどで知
 られているふくよかなオジサンだが(^^; 20数年前はれっきとしたアイドルだった。ただしメジ
 ャーになった時はすでに所帯持ち(笑)。アイドル嫌いな私が唯一ハマった最初で最後の「アイ
 ドル」がタケだった。

  そもそもの始まりは小学六年生の時。最初は日本テレビ開局25周年記念として製作されたドラ
 マ「西遊記」の OP「モンキー・マジック」とED「ガンダーラ」での神秘的な歌声に惹かれてい
たのだが、歌番組(言わずと知れた「ザ・ベ●●●ン」って全然伏字になってないし(笑))へ
の出演で一気に火がついた。それからは新聞のテレビ欄を毎日チェックしアイドル雑誌を買い漁
 ってはクラスメートと情報交換し合った。時期を前後して「サザンオールスターズ」と「ツイス
 ト」がデビューしクラスの人気は三分割されていたので、友達同士でそれぞれ違う雑誌を買って
 はお互いに好きなグループに関する切り抜きを交換するという荒業も使った。何しろ中学生だし
 お小遣いにも限界があるので追っかけこそ出来なかったものの、その資料集めの行動力と集中力
 は並大抵のものではなく勉強そっちのけでのめり込んだ。今考えると、現在の私「OZ」の原型は
 この当時に出来たような気がする(^^;

  その後、ゴダイゴは劇場版「銀河鉄道999」の挿入歌とテーマソングで大ブレイクするが、そ
 の頃から何故か私は二次元キャラの方へと傾倒して行く(((^^;

 【 大山トチロー(声:富山敬)】

  一人っ子の私はアニメ漬けで育った。どちらかと言うと永井豪系の作品が好きだったが小学校
 の高学年になり特撮と一緒にアニメも卒業した・・・はずだったが、中学生になり偶然テレビで
 観た劇場版「宇宙戦艦ヤマト」にハマってしまい、そのままの勢いで松本零士アニメに引き込ま
 れてしまった。最も作品そのものよりも松本零士の描く個性的なキャラクターに惹かれた面が大
 きく、中でも一番好きだったのが「宇宙海賊キャプテンハーロック」「銀河鉄道999」に登場
 したサブキャラ大山トチロー。チ●・デ●・メ●ネと三拍子揃っていて(^^;普段はすっごくカッ
 コ悪いのに、いざという時には凄まじいまでの強さと精神力(とオタクな知識)を発揮する戦士。
 ハーロックを親友にし女丈夫エメラルダスを恋人に持つトチローは、ある意味私の理想像でもあ
 った。

  そしてトチローが好きなもうひとつの理由は、富山敬さん が声を演じていた事に依る。富山
 さんを好きになったのは古代進@「宇宙戦艦ヤマト」の影響だが、古代進のような裏表のない熱
 血キャラよりも「キャンディ・キャンディ」のテリュースや「 UFOロボ・グレンダイザー」のデ
 ューク・フリード、「SF西遊記スタージンガー」のサー・ジョーゴなど一見クールで心は熱いキ
 ャラを演じる富山さんの方が好きだった(それにしても、今挙げた作品全部東映動画って・・・
 私ってホントに観てた番組偏ってるんだなぁ〜(^^;)

  だから。数年前に富山さんが亡くなった時のショックは大変なものだった。好きな人を二人、
 一気に失ったような気がして涙が止まらなかった。そして今でも・・・。大好きな作品なのだが
 「宇宙戦艦ヤマト」も「銀河鉄道999」も今はまだまともに観られない。 古代くんの声を聞くと
 ・・・トチローの声を聞くと・・・それだけで涙腺が緩んでしまうから。いつかその悲しみが癒
 えた時、DVDで全話揃えるつもりでいるのだが・・・一体、何年後になるやら(^^; それまでどう
 か廃盤になりませんように(願)。

 【 沖雅也 】

  故人と言えば彼が亡くなった時の悲しみも忘れられない。私が 沖雅也という俳優を知ったの
 はかなり遅い時期になってからで「俺たちは天使だ!」がきっかけだった。実はこの当時の記
 憶がすごく曖昧で最近になって時系列を調べて分かったのだが、ゴダイゴが主題歌を歌っていた
 「西遊記」が放送された PART1('78/10/1〜'79/4/1)とPART2('79/11/11〜'80/5/4)、その間
 に放送されたのが「俺天」('79/4/15〜11/4)。言うなれば、私は「西遊記」からの流れで「俺
 天」を観ていたらしい。だが、偶然観たブーメランを操るキャップ・麻生雅人のそのダンディぶ
 りにハマった。否、ダンディぶりよりもむしろその美形に惹かれたと言うべきだろう(苦笑)。
 それまで 「太陽にほえろ!」は苦手で観ていなかったが、以来スコッチ刑事目当てで観るよう
 になりその殉職までしっかり見届けた。

  高校二年の夏。当時私は朝新聞を読んでから登校するのが習慣だった。いつものように朝刊を
 広げた私の目に社会面の大見出しが飛び込んで来た。「沖雅也、投身自殺」食い入るようにその
 記事を読む。だがあまりのショックに何も頭に入らずただ文字の羅列を目で追っているだけだっ
 た。そのまま新聞を持って学校へ行き、教室の机にうつ伏せて・・・号泣した。もっと彼の芝居
 が観たかったと思った。ふと「美人薄命ハンサム短命」という表現が浮かんだ・・・。

  その後、彼の死を巡って様々な噂や憶測が飛び交った。どれも無責任でいい加減なものだと感
 じたが、それでも少しでも真実が知りたくて雑誌やワイドショーを見続けた。今でも、彼がその
 身を投じた場所(某有名ホテル)の前を通ると、悲しみと同時に、若くして自らその命を絶たね
 ばならなかったほどの苦しみとは一体何だったのかと考えてしまう。もし存命していたら今頃は
 どんな俳優になりどんな演技を見せてくれたのだろうか・・・。

 【 西郷輝彦 】

  はっきり言って私は時代劇が苦手だ。両親が時代劇嫌いだったせいで、子供の頃テレビで時代
 劇を観た記憶がない。そんな私が遠山金四郎こと時代劇役者西郷輝彦にハマってしまったからさ
 あ大変(笑)。苦手な時代劇を3クールも観るはめになったのは高校一年の時。

  ある日、新聞のテレビ欄に「迷宮捜査官」など捜査官シリーズで知られるミステリー作家・島
 田一男原作の刑事ドラマ「女捜査官」が新番組として紹介された。 主役の新米婦警に樋口可南
 子、その上司が西郷輝彦演ずる左手が義手の泊警部補。恋人を庇い拳銃で撃たれて義手になった
 という泊の設定に興味を持って初回放送を観た。それが悪かった(^^;左手に熱いコーヒーをこぼ
 されても平然とし義手を使ってガラスをぶち破り犯人を逮捕する泊。暗い過去を背負い誰にも心
 を許さないそのクールさに ほにゃぁ〜ん(*^^*)とテレビに釘付けとなっていた私。そこへ母親
 の一撃。「西郷輝彦ってカッコイイでしょ〜♪」

  西郷輝彦の魅力にどっぷり漬かってしまった私は「女捜査官」終盤近くに始まった「源九郎旅
 日記 葵の暴れん坊」
で引き続き西郷さんを観続ける事になる。「葵の暴れん坊」はシリーズ作
 品ではなく放送期間も9ヶ月と中途半端なため認知度がやや低いのがちと寂しかったりもするが、
 西郷さん扮する十二代将軍家慶の末弟・松平源九郎が取り巻きやら隠密やらを連れて世直しの旅
 に出るという「水戸黄門」と「暴れん坊将軍」を足して二で割ったような内容だった。実はこの
 「葵の暴れん坊」、「暴れん坊将軍」の姉妹的スタンスの作品で「暴れん坊将軍」の第一シリー
 ズと第二シリーズのつなぎとして製作されたものだったらしいと最近知った。

  時代劇の西郷さんは現代劇とは違ったカッコ良さがあったが、特に松平源九郎は二刀流の使い
 手で、その鮮やかな殺陣とキメ台詞が「なら仕方がねぇ、てめぇらぁ一人残さず叩ぁーっ斬る!」
 と、かなり乱暴だったりするのが独特で、時代劇慣れしていない私には新鮮に映った。丁度その
 頃はプライベートな話題で女性週刊誌やワイドショーへの露出も多くなっていたので、中学生の
 時以上にない知恵を絞って(^^;足を使い情報集め資料集めに奔走した覚えがある。・・・って事
 はやっぱりターゲットは変わっても私自身の「やり方」は変わらないって事なのかも(自爆)