オダギリジョー☆トークライブ ”舌”初日
なかのZEROで行われたトークライブ初日の完全ネタばれレポート
['01/2/20 last up date]
PM0:30 待ち合わせ数日前、オダギリさんのファンである樹里さんからメールを頂いた。彼女は16日に25歳の誕生 日を迎えたオダギリさんへ皆で寄せ書きをしようと提案した方で、参加表明していなかった私へ も参加して欲しいとのお誘いだった。喜んでお誘いに乗せて頂き、待ち合わせ場所であるなかの ZERO近くのコーヒーショップへ着いたのは約束の30分前だった。
約束の 1時丁度にやって来た女性は目印の約束通りオダギリさんの写真集「実写」を持ってい た。たちまち人垣が出来る。皆、樹里さんの呼びかけに応じた寄せ書き参加希望の同志たち。お 店の入り口付近をほぼ占領する形でテーブルを取り囲み、色紙へ次々と書き込まれるコメントを 見ながらオダギリさんの話題でひとしきり盛り上がる。今日、オダギリさんは私たちにどんな姿 を見せてくれるのだろうか・・・。
PM2:00 第1回 開演
色紙のラッピングに手間取り会場に到着したのは開演ギリギリだった。大ホールの入口で差し 入れ用に持参した日本酒と色紙を係員の方に預ける。そこにはすでに何十個もの差し入れが預け られ二箇所の山を作っていた。さすがオダギリ人気はハンパじゃない(^^;
客席が薄い闇に包まれ、舞台中央に 3人の男の影が浮かび上がる。そのセンターに立っている のはうつむき加減のオダギリさん。やがて両側の二人が上手と下手に掃けると照明が明るくなり オダギリさんの挨拶で本日最初のステージが始まった。
ヴィンテージっぽい風合いのジーンズに黒いスニーカー(だと思う^^;)、黒の長袖Tシャツに 赤の半袖Tシャツを重ねたオダギリさん。その赤いTシャツの左胸には白字で大きく「舌」とプリ ントされている。もしかしたら創作家オダギリが直描きでペイントしたのかも知れないと思わせ るイイ感じの仕上がり。
後楽園でのショーからまだひと月半しか経っていないのに、随分久しぶりにオダギリさんを見 た気がした。何だか懐かしい。「本当にクウガは終わったんだな」と改めて実感させられる。ち ょっと感傷的になってしまったファンが二階席最前列にいるのも知らず(当たり前だ ^^;)相変 わらず「緊張」なんて言葉は必要ないんじゃないかと思われる程ひょうひょうとしたオダギリさ んは、養成所時代の仲間で俳優の サンチュくんを司会に据え、まるで仲間内のパーティでもや っているかのように会場全体をアットホームな雰囲気で包んでしまった・・・と言えば聞こえは 良いが、早い話がサンチュくんと並んで立ち掛け合いしている姿はどう見ても若手の お笑いコ ンビだ(爆)。
「色々なアイディアを練っては壊し練っては壊してます」と言っていたオダギリさんがとうと う迎えた初日。彼は自分がかつて学んでいた俳優養成所で受けていたレッスンの形式を1300人近 く入るこの大きなステージに持ち込んだ。恐らくそれは「オダギリジョーと言う俳優が生まれた 基礎」をファンに知って欲しい、との思いから生まれた企画であろう。
第一のエクササイズは「特産物」。本来は「身近にある物を使い それに対する即興のコメン トを述べる」と言うようなレッスンなのだろうが、今回はトークライブで訪れたその土地土地の 名産品をアドリブで宣伝してしまおう、と言う企画だった。もうひとりオダギリさんのルームメ イトであり俳優の山田くんをアシスタントに呼び、3人でツッコミ合いながらのエクササイズは なかなか面白かった。でも、だからと言って中野の特産物に「こげパン」は違うだろう((^^;
第二のエクササイズは「何してるの?」。一人が何かの動作をしている。それに対して相方 が「何してるの?」と声をかける。聞かれた方は自分のやっている動作と違う動作を指示し、そ れを受けた相方は指示された動作をしなければならない、と言うモノ。例を挙げると、サッカー をやっているオダギリさんに「ジョーくん、何やってるの?」と聞くサンチュくん。「剣道やっ てるの」と答えるオダギリさん。サンチュくんは剣道の素振りの真似をする、と言った具合。思 考の柔軟性や臨機応変な対応を求められるこのエクササイズは、見ている方は凄く面白いが、や っている方はかなり悲惨だ(苦笑)。
第三のエクササイズは「ふたつの脳」。ひとつの事柄に対し 皆でストーリーを作る、と言う ようなモノで、時々バラエティ番組などでどんどん違う方向に話が進んでしまう面白さをゲーム に取り入れたりしているのを観る事がある。だがこのエクササイズの難しい処は、最初に話の大 筋が決められ(例えば「太郎クンがリンゴを買った」とか)、規定時間内に収まるように脱線し まくったストーリーを元の軌道に戻さなくてはならない事だ。自分の感性も去る事ながら、相棒 や共演者たちが何を考えているのかを推測しながらストーリーを作って行かなければならないこ のエクササイズには、繊細な感受性と鋭い直感力が要求される。
舞台には魔物が棲む。リハーサルでは考えられなかったアクシデントも多く発生する。その時 いかに芝居の進行を壊さずにそのアクシデントを乗り越えるかは板(舞台)に乗っている役者の 力量にかかって来る。何故なら、板の上で発生したアクシデントに演出家や舞台監督は手も足も 出せないからだ。本番が始まったら彼らは祈る事しか出来ない。無事に緞帳が降りる事を。そし てそれらのアクシデントに柔軟な対応が出来る役者を育てるためのこれらのエクササイズは、頭 の回転の速さが要求され見た目は楽しそうだが過酷なレッスンである。下手をすると自分の頭の 回転の悪さを露呈しかねない。そんな墓穴を掘る結果にもなりかねないエクササイズを多くのフ ァンの前に公開したオダギリジョー。「今の自分の力量」を確認してもらい、更なる飛躍を目指 す、と言う意味なのだろうか。
第四のコーナーは「人生相談」。テレビ朝日のクウガ公式サイト内に設けられている「マンス リーオダギリ」で、オダギリが視聴者からの相談に答えちゃいましょう♪って企画があり、その 出張版らしい。ただこれはいささか企画倒れと言う気がする。深刻な相談内容であるにも関わら ず会場のウケを狙ってか話を茶化す場面が多々見られ、あまり気分が良くなかった。「マンスリ ーオダギリ」に相談メールを送った人はそれでも「オダギリさんに答えてもらったんだから♪」 と満足するのだろうか。疑問を感じる。
最後のコーナーは「詩の朗読」。浅田次郎の短編から 父に捨てられた息子と父の幻影とが出 逢うシーンで10分足らずの寸劇。詩と言うよりも脚本の台詞をそのまま読んでいる形で、息子役 のオダギリさんはスーツ姿でイスに腰掛け、父役は立ち姿勢の山田クンでほとんど動きが入らな い。照明は舞台センターだけで本来なら使われるはずのピンスポットもなく、あくまでも「レッ スンとしての寸劇」を意識した舞台作り。だが、シンプルであればある程「役者の力量」が白日 の下にさらされる。これを企画したオダギリジョーは、はっきり言って 恐い物知らずだ。余程 の自信がなければ出来ない事だろう。
「自分を捨てた父親の幻影に出逢った息子」を演じるオダギリさんの演技プランは大まかに二 つに分けられていた。前半は「お父さんはどうしてボクを捨てたの?」と素直に問い掛ける当時 の年齢での演技。後半は成長し結婚もしたが仕事と人生に挫折した一人の男の哀愁漂う演技。た だ、非常に残念だったはこの演じ分けが未完成だった事。恐らく直前まで企画を練り直していた ため役作りの時間が足りなかったのかも知れないが、台詞の言葉尻にもっと感情が欲しかった。 オダギリさん自身は役に入り込むタイプのようで 最後は泣きながらの演技だったが役に入り込 む事と役の感情を表現する事は別の問題。役者としてもっともっと勉強して欲しいなと思う。
最後は座席の番号によるくじ引きで、当った人はオダギリさんと ツーショット!私の二人隣 の方が当っていて結構羨ましかったりして(バキッ)。その後はオダギリさんが会場に向けバッ トでボールを打つと言う単純明快だが危険極まりないゲーム(^^; で90分のトークライブは幕を 降ろした。
PM5:30 第2回 開演
樹里さんやそのお友達とおしゃべりしながら待つ事 2時間。本日二回目にして東京公演最後の 幕が上がった。全体の進行は前回と同じだが、この会場に七森美江さん@バルバと高寺プロデ ューサー が来ていたため、若干意識をしたのかサンチュくんがキューバロケの話題を振ったり 「何してるの?」でオダギリさんが「クウガの変身ポーズしてるの」と言ったりとなかなか楽し かった。ただし「クウガの変身ポーズしてるの」と言われてサンチュくんが見せた変身ポーズは どう見てもゴ・バダー・バが見せた「1号ライダーの変身ポーズ」だったが(爆)。
小さな手違いはあったものの、大きなアクシデントもなく終了するかと思われた最終公演。だ が降りるはずの緞帳が降りない。「あれ?」と言うかのように上を向きキョロキョロするオダギ リさんの頭上から録音テープと思われる女性の声が降って来た。「お誕生日おめでとう」と言う 内容のコメントは残念ながら私の耳には良く聞き取れず声の主を特定出来なかった。しゃべり方 と「私とはひと回り違う」と言ってる事からもしや榎田さん?と思ったが(^^;
そこへ「ハッピーバースディ」の歌と共に大きなバースディケーキが登場した。オダギリさん の大好きな苺のケーキ。舞台上のキャストと会場が一体となりオダギリさんの25歳を祝う。それ はとても優しくて暖かい、何とも言えない雰囲気だった。ただ、緞帳係の人が幕を降ろすタイミ ングを計り予ねていたようだったが(笑)。
一度目の時はなかったカーテンコール。だが拍手は止まない。その拍手に呼応するように緞帳 が上がる。そこに現れたのは、すでに苺だけが無くなっているケーキを持ったオダギリさんだ った(爆)。相変わらずお茶目な子だ(*^_^*)いつまでもそのナチュラルさ(って、誉め言葉?) を失わずにいて欲しいと願わずにはいられない。
トークライブ”舌”は中野を皮切りに全国ツアー(ちょっと違う ^^;)に入る。今日のステー ジはまだまだ改良の余地があるだろう。もしかしたら最後の方では全く違った内容になっている かも知れない。千秋楽も観たいな・・・と思わせる、そんなステージだった(けど、楽日は仙 台・・・(泣))。
トップページへ