OZの特撮使い

クウガロケ地探訪 Vol.10

「クウガ」のロケ現場に行ってみました。

['01/7/27 last up date]

「クウガ出没スポット研究」のためにシーンを細分化して分析していた処、「作品に登場するシーン」と「撮影協力」として登場する名称が一定の関連性を持っている事に気が付いた。だが実際に見なければ「この場所はこのシーンに使われた」と断言出来ない。どこの場所でどのアングルで撮影されたのか自分の目で現場を確認したくなり、この無謀な 「ロケ地探訪」は始まった。

7月10日（火）

先月ロケ地ツアーをご一緒した樹里さんから「マイティキック 3連発の場所が見たい」とリクエストを頂いた。これは第19話で死の淵から甦った五代が グローイングフォームのままギノガ（強化体）と戦った土手の事でまだ未チェックの現場。そこは、以前雑誌のインタビューでクウガのスーツアクターの富永さんが「荒川の土手」だと話していたのだが、どうも映像で観た限りでは川幅が狭く印象が違うため、恐らく荒川の支流ではないかと推測し度々探していた場所だった。

　　ところが。先週、リンク依頼のメールを下さったぐるぐるさんから思いがけないタレコミが入　った。彼女は「マイティキック 3連発の場所」を探し当てたのだと言う。スゴイなーと感心しつ　つそのレポートを拝見して更に驚いた。以前私がその目の前まで行っていた場所だったからだ！

　　現場はやはり荒川ではなく、荒川と平行するように流れ隅田川につながる 新河岸川の板橋区　と埼玉県和光市との境目辺りで、板橋区側に首都高 5号池袋線（新大宮バイパス）の高速道路と和光市側に新河岸川の青い橋に挟まれた場所。実は、去年の11月に同じ板橋区の都営三田線高島平駅へ行った時、荒川周辺をひと回りしてからこの新大宮バイパスを歩いて帰った事があった。和光市側まで行かなかったため全く気付かなかったのだが、まさか目と鼻の先にこんなビックポイントがあったなんて！

　　自分の注意力の甘さにメゲながらも撮影ポイントを探す。だが、ここからが難関だった。この　辺りは新河岸川と荒川が土手を共有しているめずらしい地形で、荒川側の河川敷を上り新河岸川　の河川敷へと下るのだが、とにかくものすごい雑草が覆い茂り足元がよく見えない。つる状の草　に足を取られ紫のレンゲの花をかき分けながら急斜面を降りて行く。実際にあの場面が撮影され　たのは去年の4月下旬から5月上旬頃だと思われるが、この時にはクウガの足元は綺麗な芝生状に　なっていたのに。この急斜面では クウガとギノガがつかみ合いながら転がり、変身を解いた　五代が一条刑事を追って走ってコケていたが、確かに五代じゃなくてもコケるよ、ここは(^^; 　今まで色々な場所を回ったがこんなに危険で疲れるロケ地は初めて（苦笑）。

　　新大宮バイパスの真下に下りる。ここは凶暴になったギノガが警　官隊に襲いかかり一条刑事がクウガを見て「白い4号です！」と　叫んだ場所。
　　そして 第31話で顔出しの富永さんがバダーに追われて殺され　たのもここ。目印は支柱に書かれた「池1112」のナンバーで、以前　から気付いていたのだが流石に調べる気力がなく（自爆）ついでと　は言えチェック出来て嬉しかった。
　　ちなみにこの新河岸川のどこかで第14話の 一条刑事が囮になりモーターボートでビランをおびき出した場面 が撮られているようだ。ただこの一連の場面、ビランにボートを揺らされて焦る一条は荒川、ボートと平走するTRCSは新河岸川、ビランが一条に襲い掛かるのは荒川というようにカットを交互に差し込んでいるため場所の特定が難しく「一条刑事が川に落ちた場所」を　捜し求めてかれこれ1年以上・・・（自爆）。

【新河岸川】

[交通] 都営三田線「新高島平」駅徒歩15分

7月13日（金）

今日は第7話でメ・バヂズ・バを追うクウガがペガサスフォームに変身してしまい超感覚に　翻弄される一連の場面が撮影された「東京マリン」を訪れた。東京マリンはいくつものスライ　ダーを備えたウォーターパーク。ジェットコースターのようなスパイラルスライダーと黄色の派　手な階段は遊園地ガイドブックに掲載されている写真を見ただけで「ここかっ！」と気付く程イ　ンパクトが強いが、夏だけの期間限定オープンのためプール開きされるのを待っていた（笑）。

　　東武伊勢崎線西新井駅から東武大師線に乗り換え大師前駅を目指す。電車の車中から「東京マ　リン」と書かれた黄色の鉄塔と青いスパイラルスライダーが見える。この辺りは古い工場の多い　住宅街で高層建築がないので遠くからでも目立つ目立つ(^^;大師前駅は今時都内には珍しい無人　駅。改札を抜けて東武バスの車庫を通り過ぎるとすぐに東京マリンが見えて来る。

　　東京マリンには、第7、8話だけでも銃　を構える一条刑事の横を五代が変身しな　がら走り抜けるシーンやクウガがバヂズ　・バと戦った濾過タンクの前、地上に墜　落したクウガの変身が解けて五代がジタ　バタしていた(^^;場所などチェックポイ　ントは沢山ある。
　　また第27話では「みずさわウォーターパーク」と言う名称でプ　ールも使われている。みのりっちやおやっさん達が遊んでいたあの　プールである。ゴ・ベミウ・ギ（人間体）とすれ違ったお土産ショ　ップの前もチェックするつもりだったのだが。
　　今回は残念ながら内部のチェックを断念せざるを得なかった。内に入るには入場券が必要で、　いくら私でも ロケ地チェックのためだけに3,500円のフリーパスポートを買う気にはさすがになれなかったので（苦笑）。だが、周辺を一周しただけでも見覚えのある建物が目に入る。青いスパイラルスライダーの横の黄色い階段はクウガがバヂズ・バを追って駆け上がりながらドラゴンフォームに変身した場所。「やっぱりここなんだー」と納得したものの、ちと残念(^^;誰か私の代わりにプールで泳いでくれません？（笑）

【東京マリン】

[交通] 東武大師線線「大師前」駅徒歩5分

♪♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪♪ 　　続いて向かったのは千葉県松戸市にある「松戸公産」。一体何の会社だろうと思ったら松戸　競輪場で、ここは第22話でメ・ガルメ・レが殺人予告をし一条刑事らと対峙した「中央プラ　ザ」として使われていた場所。

　　主にレース場周辺の券売所や待合室（？）などで撮影されたよう　だ。ストーリーでは一条らに閃光弾を浴びて体色を変えられなくな　ったガルメが逃走するまでがここで撮影され、ガルメの前に立ちは　だかった五代が変身するシーンからテクノウェイブ100 に移る。
　　現地に到着したのは午後 4時頃だったが、丁度レース終了後だったらしくものすごい人数の中年おじさんがわさわさと出て来る処にかちあってしまった(^^;数十人の警備員さんたちが場内と入り口の整理に当っていて、中をちょっと覗く（あわよくば潜入する）なんて事は絶対に無理な状況。それでもせっかく来たのだから、と中年おじさんの波をかき分けて少しでも中の様子を伺うが、何しろ「レースに負けたおじさんパワー」は凄まじくあちこちぶつかって来てとてもじゃないがじっと立っていられない。仕方ないので建物の周囲をぐるっとひと回りして撤退したが　・・・誰か私の代わりに競輪やりません？（爆）